電話でお問い合わせを頂いた時に、「個別指導の内容が1対1や1対2など、先生がずっとついていてくれるタイプなのかどうか」、ということを確認してくる親御さんが割とおられます。
要は、
「先生がつきっきりで見てくれる」 = 「手厚い指導」
という誤ったイメージが強いようです。
はっきり言います。
こんなことをしていたら子どもの学力が伸びないどころか、ますます勉強ができなくなる可能性が高いです。
理由は明確で、子どもが先生に依存しすぎるから、です。
先生が教えれば教えるほど、子どもは自分で考えることをしなくなります。分からないことを、先生に教えてもらうことが「勉強すること」だと思い込んでいる子が本当に多い。
勉強の主役となるのは先生ではなく子どもたちです。
「先生が教える時間」よりも「子どもが自分で考えて試行錯誤する時間」が長ければ長いほど子どもの学力は伸びていきます。
先生が「教える」のは情報をインプットしているだけです。学校の授業、集団塾の講義、個別での指導、映像授業、参考書など全て情報のインプットです。
勉強とは、
それらのインプットされた情報を、自分の頭の中にある知識や言葉を使って自分なりの解釈に置き換えること(理解すること)。
「理解したと思う」ことを、問題を解いて実践することで「自分の理解が間違っていない」ことを確認すること。
大切なのはこの2つです。
こういうことはスポーツに置き換えると分かりやすいと思います。
例えば、サッカーでも野球でも何でもいいですが、コーチが言葉で説明したりお手本を見せるだけで子どもの技術が上達することはないですよね。
子ども自身が実践しなければ絶対に上達しません。
勉強も同じです。
子どもに必要な情報を的確に、かつ簡潔に指導し、あとは子どもたちがたっぷり時間をかけて教わったことを実践し、間違ったり上手くいったりを繰り返すことで学力は伸びていきます。
個別指導を選ぶ時のポイントは、
・子どもが自分で考え試行錯誤できる時間がたっぷりあるかどうか
・子どもの試行錯誤をちゃんと見守り、必要に応じて的確な指導をしてくれるかどうか
だと私は考えています。
こういった考え方を塾選びの際のポイントとして、頭の隅にでも置いて頂ければ幸いです(^^)
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